ゴールズワージーの「林檎の樹」が原作。
かれこれ30年くらい前にこの映画を観て、彼女を何とかしてやれなかったものかと、悲しい印象が残った記憶があります。
彼女(メグ)は愛した若者(フランク)の子を身籠り、やがて彼が立ち去ったあと産褥で亡くなりますが、彼がいつか戻って来るのを見られるようにと、彼とはじめて出会った丘の上に自分を埋葬してくれるように遺言します。
死に際してもなお愛した若者を待ち続けようとするメグの一途な愛が、映画や小説のなかの話だと分かっていても、胸をいっぱいにさせます。
そしてフランクは、彼女の願い通り、やがてその丘にやってきます。
このとき彼は、メグがこの丘に埋葬されることになった経緯と、彼女が生まれて来る子を自分とおなじフランクと名づけたことを知ります。
ジョン・ゴールズワージーについて
英語名はJohn Galsworthy。
1867年8月14日生れ、1933年1月31日没。
イギリス(イングランド)のサリー州(現ロンドン市キングストン・アポン・テムズ王立特別区)出身の小説家、劇作家。
日本では『林檎の樹』の著作で知られ、世界的には1906年から1921年の間に書かれた『フォーサイト物語(英語版)』の作者として知られています。
(出典 : Wikipedia)