これはアメリカのボストンダイナミクスが開発したロボットの動画です。
ボストン・ダイナミクスが設立されたのは1992年で、その後2013年にGoogleに買収され、2018年には日本のソフトバンクに買収されています。
さらに2020年12月になると、今度は韓国の現代自動車グループに買収されることになり、現在は現代自動車グループがボストンダイナミクスの株式80％を保有し、残り20％をソフトバンクが保有しています。
New Robot Makes Soldiers Obsolete (Corridor Digital) 新しいロボットにより兵士は時代遅れになる (Corridor Digital)
ボストン・ダイナミクスが製造するロボットは、運動能力、認識能力、判断能力が、すでに人間と同等か、ある面ではそれ以上の領域に達しているように思われます。
この動画のなかでも、銃で標的を撃てば確実に命中し、押し倒されてバランスを崩した無理な姿勢からも、正確に目標に撃ち当てます。
人間と違って、機械なのでミスを犯しません。
さらに凄いと思うのは、このロボットは人間は撃たない設定になっているようですが、人間と人形の相違を瞬時に判別し、人形だけを撃つ認識能力の高さです。
ボストン・ダイナミクスのスタッフが人形の横に立ち、この危険なテストに参加していますが、これはこれで自分たちの命がかかった、大変勇気が必要とされる行為だと思います。
自分たちが作ったロボットに対する絶対的な自信がなければ、このようなことはできないでしょう。
スタッフに棒で殴打され抵抗し、スタッフを蹴り返したり、銃で足もとを撃ったりしますが、決してスタッフを傷つけようとはしない自制と敵意が入り混じったこのロボットの行動が、プログラムされた行動というよりは、自立した感情や意思を持つ人間の行動を思わせます。
この動画のタイトルは「新しいロボットにより兵士は時代遅れになる」ですが、実際あと何年か後には、このようなロボットが戦場に現れるようになるかもしれません。
ボストン・ダイナミクスにそのような意図がなくても、製造技術を外部にコピーされ、同等のものが不当に製造され、利用される可能性は十分にあります。
この動画が撮影されたときからすでに3年が経過していますが、ボストン・ダイナミクスのロボットは、恐ろしいことに、現在さらに進化しているように思われます。
