徳田けんいち後援会

歴史・文芸
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コレット「青い麦」


 フランスの女性作家・コレットの「青い麦」を、やはり10代の半ば以降に読んでいます。
 ストーリーは恋愛を主題にした作品で、特に社会的な問題などの重いテーマを提起するような作品ではなかったと思いますが、主人公の目を通して見るフランスの情景や主人公の感情の起伏が濃密に伝わって来るような文章で、その感覚が作品名の「青い麦」を感じさせるような新鮮な体験となり、今でもその記憶が蘇ってきます。

 「青い麦」というタイトルは、フランスの作家コレット(Colette)の小説『青い麦』(Le Blé en herbe)を指しています。この小説は、コレットが1923年に発表した作品であり、彼女の代表作の一つです。
 『青い麦』は、主人公のセレーヌとビンセントの二人の若者を中心に物語が進行します。彼らは幼馴染であり、夏の休暇をフランスの田舎で過ごすことになります。彼らの関係は、友情から恋愛へと変化し、成長と葛藤を経験しながら、青春の喜びや苦悩を描いています。
 この小説は、コレットの繊細で感情的な筆致や、自然やセクシュアリティといったテーマを探求した作品として知られています。また、当時のフランス社会における若者の成長や性の観念についても反映されています。
 『青い麦』は、フランス文学のクラシックとして高く評価されており、多くの読者に愛されています。

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