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風邪「記憶」したT細胞で新型コロナに対抗? 免疫研究の最前線

 少し前の記事になりますが、風邪にかかったことによりできる抗体やT細胞が、もしかしたら新型コロナウイルスへの感染を防ぐ手助けになっているのではないかという話です。ワクチンの仕組もそうですが、最終的に身を護るのは、身体に備わった免疫機構ということになるのでしょうか。

 以下、年9月1日のAFPからの引用になります。

 世界中に拡散している新型コロナウイルスにこれまで一度も感染したことがなくても、過去にかかったことのある風邪の名残が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から身を守る助けになることはあり得るのだろうか。人体の免疫機構は未解明な点が多いが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大対策の一助になるのではないかという観点で研究が進められている。

 新型コロナウイルスへの感染に心当たりがある人は、当面は、抗体があるかどうかを調べる血清検査(抗体検査)を受けると思われる。感染症と闘う助けになる抗体タンパク質は、将来、再びその感染症にかかるのを防いでくれる可能性がある。だがCOVID-19に関しては、抗体タンパク質が数週間以内に消えてしまう可能性があることを示す証拠がいくつもある。

 それでも人体には、他の手段がまだ残されている。白血球の一種のTリンパ球(T細胞とも呼ばれる)だ。Tリンパ球は免疫の第2段階である免疫応答を担っている。

 Tリンパ球がCOVID-19に対してどのように作用するかについては、まだほとんど明らかになっていないが、科学者らは知識の隙間を埋めようと急ピッチで研究を進めている。

 一つの仮説は、Tリンパ球には、COVID-19に対してある程度の交差免疫を起こすのを助ける働きがあるというものだ。理由は、同族の他のウイルスへの過去の感染をTリンパ球が「記憶している」からだという。新型コロナウイルスと同族のウイルス4種は一般的な風邪を引き起こす。

 独ベルリン・ブランデンブルク再生治療センター(Berlin-Brandenburg Center for Regenerative Therapies)のアンドレアス・ティール(Andreas Thiel)教授は、「免疫系は複雑だ」と話す。ティール教授は、新型コロナウイルスに反応する能力を持つT細胞の存在を、感染が確認された人と健康な人の両方を対象に調査した論文を共同執筆している。

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