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神奈川県、新型コロナに対するアビガン使用の認容や協力を政府に要望 加藤厚労相「効果が認められれば、幅広い医療機関で使えるようにしたい」

 中国の病院が80人規模の患者を対象にした臨床試験では、アビガンの成分であるファビピラビルが抗HIV薬よりも優れた抗ウイルス活性を持ち、副作用が少ないことを示唆したということなので、日本でも早急に、新型コロナによる肺炎患者の治療に使用できるようにしていただきたいと思います。

 以下、日経バイオテクONLINE(2/22)からの引用になります。

 神奈川県は2020年2月21日、新型コロナウイルス(2019-nCoV/SARS-CoV-2)の感染者の治療に当たっている神奈川県内の医療機関で、富士フイルム富山化学が製造販売承認を取得した抗インフルエンザウイルス薬の「アビガン」(ファビピラビル)の投与を認容するように政府に要望した。

写真1 新型コロナウイルスの電子顕微鏡像(提供:国立感染症研究所)

 神奈川県の公表資料によると、2月21日時点で、新型コロナウイルスの感染者の治療に当たっている神奈川県内の医療機関は41施設。一部報道によると、180名を超える感染者を受け入れているとみられる。また、大黒ふ頭(神奈川県横浜市鶴見区)に停泊中のダイヤモンド・プリンセスから下船した乗客のうち、ウイルス検査で陰性が確認された人(約1000人)の多くは、神奈川県内の公共交通機関を使って移動している。こうした背景もあり、神奈川県は国に対してより強い対応を求めているとみられる。

 同資料によると神奈川県は、(1)県が行う人道的見地からの投与(コンパッショネートユース)の認容とプロトコル作成等の支援、(2)治験・臨床研究の早期開始、早期承認、(3)感染した場合重篤化する可能性の高い人(ハイリスク群)、医療従事者等に対する予防内服としての投与の開始──を国に要望している。

 コンパッショネートユースとは、治験の参加基準に満たない患者や、疾患により命を脅かされる患者に対し、医療上必要性の高い未承認薬や適応外の医薬品へのアクセスを例外的に可能とする仕組みのこと。欧米では、日本に先行して導入されていたが、国内では、2016年の「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」(GCP省令)の改正に伴って制度化された。GCPでは、人道的見地から実施される治験を「拡大治験」と定義している。これまでに、いくつかの医薬品で拡大治験が実施されているが、神奈川県は、中国で実施されている新型コロナウイルス関連の臨床試験の情報を受けるなどして、今回の要望に至ったようだ。
中国の病院がアビガンの有効性を示唆、日本政府も使用を検討へ

 海外メディアは、中国の病院が、80人規模の患者を対象にした臨床試験に基づいて、アビガンの成分であるファビピラビルが抗HIV薬よりも優れた抗ウイルス活性を持ち、副作用が少ないことを示唆した報じている。

 一般的に、ファビピラビルは、宿主の細胞内の酵素により、ファビピラビルリボシル三リン酸(ファビピラビルRTP)に変換される。ファビピラビルRTPが、RNA依存性RNAポリメラーゼを阻害するなどして、一部のウイルスの複製を抑制すると考えられている。

 RNAをゲノムとするRNAウイルスは、二本鎖RNAウイルス、一本鎖プラス鎖RNAウイルス、一本鎖マイナス鎖RNAウイルスの3つに大別される。コロナウイルスは、一本鎖プラス鎖RNAウイルスの一種だ。これまでに、ファビピラビルについては、インフルエンザウイルス(一本鎖マイナス鎖RNAウイルス)に加え、一部の一本鎖プラス鎖RNAウイルスにも抗ウイルス活性を示すことが報告されてきた。

 また、アビガンの開発に携わった、千里金蘭大学の白木公康副学長(富山大学医学部元教授、専門はウイルス学)は、出演したテレビ番組で、「僕が重症の(新型コロナウイルスによる)肺炎になったら、自分で開発したアビガンを使いたい。アビガンは全てのRNAウイルスに効く。日本で重症例が出た場合は、日本でも治療の選択肢になりうる」という趣旨のコメントを残している。

 このような状況の中、国が具体的なアクションを起こす可能性も出てきた。厚生労働省の加藤勝信大臣は2020年2月22日、「(アビガンが新型コロナ感染症に対して)効果があるかどうか検証し、一定の効果があるということであれば、幅広い医療機関で使えるような状況を作っていきたい」とし、アビガンの使用を検討するとの見解を示したと複数のメディアが報道した。今後、アビガン以外の医薬品も含め、複数の医薬品について実用化に向けた研究が本格化する可能性が高まってきた。

 もっともアビガンは、動物実験において初期胚の致死や催奇形性が確認されており、安全性に懸念も残る。ただ、今後専門家の協力の下、安全性に十分配慮した試験が着実に進み、新型コロナウイルス感染症と戦う患者に、いち早く治療法が届くことに期待したい。

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