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最近読んだ本 – 小室直樹著「ロシアの悲劇」「ソビエト帝国の崩壊」

 最近になって、小室直樹の著作を読み直したいと思うようになり、先日、普段使わない部屋にある書棚を見に行ったところ、小室直樹の著作が、ほぼ購入したときの状態で、13冊見つかりました。
 30歳代の頃、通勤や移動中の電車やマクドナルドなどで読んでいたものですが、アマゾンなどで探してもすでに絶版になり、新しい書籍は手に入らなくなっていましたので、宝物を見つけたような嬉しい思いを感じました。
 小室直樹は昭和7年、東京都で生まれています。大変優秀な方で、履歴を見ると、京大理学部数学科卒業、阪大大学院経済学科中退、東大大学院法学政治学研究科修了、マサチューセッツ工科大、ミシガン大、ハーバード大に留学とあります。
 小室直樹の魅力は、しかしそのような華々しい経歴にあるわけではなく、様々な造詣や知識を駆使して、歴史や社会現象を縦横無尽に分析する能力の高さにあったように思います。今回、使っていなかった書棚から持ってきた13冊を枕元に置き、夜中に目が覚めた時間を利用して、「ロシアの悲劇」をあらためて読み直し、現在「ソビエト帝国の崩壊」を読んでいますが、マルクスやマックス・ウェーバーの書籍からの引用などもあり、嘗て実際に起きた出来事の詳細や背景、意味などがよく分かり、とても勉強になります。
 最近、インターネット上で、小室直樹が天才学者と呼ばれていることを知りました。小室直樹は、多分、何よりも、マックス・ウェーバーのような社会学者だったと思いますが、今思い返しても、天才学者という呼称がふさわしい方だったように思います。



 

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