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がん「光免疫療法」の薬剤承認へ 年内にも世界初の実用化 厚労省部会了承

 9月4日に遡りますが、かねてから注目を浴びていたがんの「光免疫療法」で使う薬剤について、厚生労働省が製造販売の承認を了承したとのこと。治療に使うレーザー照射システムは、すでに9月2日に医療機器として承認されたそうですが、薬剤が正式承認されれば、世界で初めて同療法が実用化することになるということです。
 
 開発者の米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆医師の話では、東京オリンピックまでには、日本でも「光免疫療法」を受けられるようにしたいということでしたので、若干遅れ気味とはいえ、ほぼ予定通りの進捗かと思います。
 
 重篤ながんが点滴と近赤外線で日帰りで治療ができるということなので、がんを患っている方々には、心強いニュースになるかと思います。
 
 新型コロナの流行の陰に隠れ、目立ちにくくなったニュースですが、muse細胞など幹細胞による脳梗塞や心筋梗塞、脊髄損傷などの治療法の開発、治験の進展と同様に、健康な生活を維持していくために、大変有益なニュースかと思います。

 以下、9月4日の毎日新聞からの引用になります。

 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会は4日、体の外からレーザー光を当ててがん細胞を死滅させる「光免疫療法」で使う薬剤について、頭頸(けい)部がんの治療薬として製造販売を承認することを了承した。正式承認されれば、世界で初めて同療法が実用化することになる。

 了承された薬剤は、光免疫療法で使用する「セツキシマブサロタロカンナトリウム」(商品名アキャルックス)。適応疾患は切除不能や再発した頭頸部がん。米製薬ベンチャー「楽天メディカル」が開発し、同社の日本法人が今年3月、日米の治験の結果を基に製造販売の承認を申請していた。

 この薬剤はがん細胞に特異的にくっつき、レーザー光を当てると化学反応を起こしてがん細胞を死滅させる。レーザー光が当たらなければ反応しないため、ピンポイントでがん細胞を攻撃できるとされる。

 同社が開発したレーザー照射システムは2日に医療機器として承認された。薬剤が正式承認されれば、薬価収載され保険適用になり、早ければ年内にも同療法が実用化する見通し。

 光免疫療法の治験は2015年、米国で再発頭頸部がん患者を対象に開始。国内では18年から国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)など10カ所で実施されている。現在、10カ国以上で治験の終盤である第3相試験が行われている。

 厚労省は今年5月、この薬剤について、重篤で有効な治療法が少ない病気の治療薬を対象に、薬の販売後に必要な調査などを行うことを条件に治験の工程を一部省いて承認する「条件付き早期承認制度」を適用すると通知。有望な薬を世界に先駆けて実用化するために優先的に審査する「先駆け審査指定制度」にも指定されていた。【岩崎歩】

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