ヴリル協会
ヴリル協会(Vril Society)は、19世紀末から20世紀初頭にかけてドイツで活動したとされる秘密結社です。ヴリル協会は超自然的な力である「ヴリル」を研究し、利用することを目的としていました。彼らはヴリルを物理的なエネルギーとして解釈し、それを様々な目的に応用する可能性を追求していました。
ヴリル協会の創設メンバーには、テオドール・フリードリヒ・リーダー(Theodor Friedrich Luder)やカール・ハウスホーファー(Karl Haushofer)などがいました。また、アドルフ・ヒトラーの近しい関係者であるルドルフ・フォン・ゼバトンドルフ(Rudolf von Sebottendorf)もヴリル協会と関わりがありました。
ヴリル協会はオカルトや神秘主義の要素を持ちながら、技術革新や超能力の研究なども行っていたと言われています。彼らはヴリルを通じて人間の潜在能力を引き出し、社会や政治の変革をもたらすことを目指していたとされています。
一部の研究者や著述家は、ヴリル協会がナチス・ドイツの興隆に関与していたとする説を提唱しています。
ヴリル協会は一時的な組織であり、第二次世界大戦後には解散したと考えられています。その後の影響や活動については不明です。
ハウニブ
「ハウニブ」は、ヴリル協会に関連する伝説的な航空機や宇宙船に関連する用語です。ヴリル協会に関する文献や陰謀論の中で、ハウニブはヴリル協会が開発したとされる超高速の乗り物として言及されています。
ハウニブに関する伝説によれば、ヴリル協会はヴリルと呼ばれるエネルギーを利用して、円盤型やドーム状の航空機や宇宙船を開発したとされています。これらの乗り物は超光速で飛行することができ、重力制御や反重力技術を応用していたと言われています。
一部の研究者者は、ハウニブの存在を裏付けるとされる写真や文書を引用していますが、これらの証拠を疑問視する人たちもいます。科学的な観点からは、ハウニブや超光速飛行の技術についての確証された証拠は存在していません。
一説によれば、ナチスがハウニブの技術を利用し、円盤型の航空機を開発し、実用化したとされています。第二次世界大戦中、連合国側のパイロットたちが、ヨーロッパや太平洋の上空で目撃した未確認飛行物体や空中の奇怪な光球などを「フー・ファイター」と呼び、敵軍の秘密兵器と考え恐れたという記録が残っています。
また、ヴリル協会には、宇宙人とテレパシーで交信できる数人の少女たちがいて、宇宙人から送られて来る高度な情報を自動書記で書き留めたと言われています。
ハウニブやヴリル協会の伝説は、一部の研究者や超常現象に関心を持つ人々の間で広まっていますが、これらの話は信憑性に疑問があるとされています。ヴリル協会自体についても、実際の活動や研究の詳細については不明な点が多いとされています。