兵庫県神戸市中央区にあるナカムラクリニツクの中村先生のブログで、チアミンが癌の抑制に効果があることを知りました。
「癌とビタミンB1」
https://clnakamura.com/blog/3703/
中村先生はそのなかで、ベンフォチアミンのことに触れていて、「ある点では天然のチアミン以上の効果が期待できる。」としています。
中村先生はまた、おなじブログのなかで、京都府にクリニックのある岡﨑公彦先生が上梓した「がんの特効薬は発見済みだ」という書籍についても触れています。
「がんの特効薬は発見済みだ」はベンズアルデヒトによる癌治療について書かれた書籍ですが、実際の治療は三共製薬のビオタミンと東和薬品のビオトーワを使用し、ビオタミンもビオトーワも一般名としてはB1誘導体(ベンフォチアミン)ということです。
がん抑制の機序について、岡崎先生は、「この発がんのプロセスを進める酵素があります。それをチロシン・キナーゼと呼びます。少し専門的ですが、チロシンは芳香族アミノ酸の一種で、ベンゼン核にアラニン水酸基とが対角位置に付いた構造をしています。キナーゼはリン酸基を付加する酵素です。一方、ベンズアルデヒトもベンゼン基にアルデヒト基が付く構造を持っており、チロシンと似た構造であるため、酵素の基質受容体がチロシンと誤認してベンズアルデヒトを受容するので、本来の基質であるチロシンが基質受容体に付着できなくなり、酵素活性が低下し、ひいては発がんのプロセスが停止します。これがベンズアルデヒトのがん特効薬としての作用メカニズムです。そして、ベンズアルデヒトの中でもパラヒドロキシベンズアルデヒトは、アルデヒト基と対角位置に水酸基があるから、よりチロシンに似ており、より強くチロシン・キナーゼを阻害し、より強い制癌採用を発揮するのだと思われます」「ちなみに、三協製薬のビオタミンと東和薬品のビオトーワは、どちらも同じ構造式のビタミンB1誘導体(ベンフォチアミン)ですが、分子構造中にベンゾイル基(ベンズアルデヒトから水素原子が一個欠落したもの)を含んでいて、内服すると、消化液で加水分解を受け、ベンゾイル基が遊離して吸収され、制がん作用を発揮します。」と説明し、実際の治療では、三協製薬のビオタミンと東和薬品のビオトーワを使用するとしています。
ただし、三共製薬のビオタミンも東和薬品のビオトーワもすでに入手できなくなっており、現在はドラッグストアなどで、類似品として、興和株式会社の「キューピーコーワiプラス」という商品などが販売されています。
なお、アマゾンなどで、一錠250mgのベンフォチアミンが120錠入った「Mega Benfotiamine」という輸入品を2,000円前後で購入することができます。
「キューピーコーワiプラス」が、ベンフォチアミンが3錠中に138.3mg、1日2~3錠を1日1回服用、80錠入りで、価格は同程度ですので、購入に際しては、「Mega Benfotiamine」のほうがコストパフーマンスが高いと思います。
後述する下北沢西口クリニックの宮川先生も、「Mega Benfotiamine」をすすめています。
手術等のがん治療を一通り終え、経過観察中のがん患者の方は、3年後、5年後の生存率を高めるために、癌の再発・転移予防として、ベンフォチアミンを服用するといいと思います。
がんは治る時代になったと言っても、それは初期がんのことで、スデージ3、ステージ4の進行がんになると、3年後、5年後には、生存率がかなり厳しくなってきます。
自分でできる範囲のことは、何よりも自分自身のためであり、実施すべきだと思います。
東京の世田谷区の下北沢に、女性医師の宮川先生の下北沢西口クリニックがありますが、宮川先生も「こころと身体の栄養療法 」というご自身のブログのなかで、岡﨑先生の「がんの特効薬は発見済みだ」について触れています。
「がんの”特効薬”パラヒドロキシベンズアルデヒド(ビタミンB1)によるがん治療」
https://eiyouryohou.com/?p=3351
宮川先生はその他にもビタミンB3やビタミンC、がんの栄養療法等について解説しており、とても参考になります。
「ナイアシン(ビタミンB3)の素晴らしい健康効果 寿命延長、花粉症、二日酔い、統合失調症、うつ、不眠、脂質異常症、ダイエット、アンチエイジング」
https://eiyouryohou.com/?p=2718