イギリスのファーストグループ plc(FirstGroup plc)は、スコットランドに本拠を置き、イギリス・アイルランド・ドイツ・デンマーク・スウェーデン・カナダおよびアメリカ合衆国で、主に公共交通部門で営業している会社です。本社はスコットランドのアバディーンにあります。
※ plc : public Limited Company(公開有限会社)
イギリス国内のファーストグルーブ傘下の鉄道運行会社だけを見ても、イギリスの主要な鉄道運行会社が顔をそろえています
アヴァンティ・ウェスト・コースト (70%出資。トレニタリアとの合弁)
・ロンドンのユーストン駅からスコットランドのグラスゴー・セントラル駅を結ぶ西海岸本線で運行。
・車両は現在、スーパー・ボイジャー(20本)とイタリア製のペンドリーノ(56本)を使用中ですが、スーパー・ボイジャー20本を置き換える予定になっています。内訳は5両編成のバイモード車である日立製のClass805が13本、7両編成の電車であるClass807が10本となっています。
グレート・ウェスタン・レールウェイ
・イングランド西部・南西部およびウェールズ南部の路線を運営。ロンドンのターミナル駅はパディントン駅。
・都市間輸送用として、日立製のClass800、Class802を使用。
トランスペナイン・エクスプレス
イングランド北部とスコットランドの地域・都市間列車を運行。
CAF(Construcciones y Auxiliar de Ferrocarrilesは、スペインの鉄道車両メーカー)、日立製作所などが製造する各種車両を使用。日立製はClass802。愛称はいずれもNova。
サウス・ウェスタン・レールウェイ (70%出資。香港鉄路との合弁)
イングランド南部とロンドン南西部を営業範囲し、グレーター・ロンドン、サリー、ハンプシャー、ドーセット、デヴォン、サマセット、バークシャー、ウィルトシャーなどの主要都市を結ぶ路線網を擁する
ハル・トレインズ
ロンドン・キングス・クロス駅とキングストン・アポン・ハル(パラゴン・インターチェンジ)をイースト・コースト本線などを経由して結んでおり、一部列車はビヴァリー駅まで乗り入れる。
日立製バイモード車両のClass802、5両編成を5本所有。愛称はパラゴン。
ルモ
イースト・コースト本線を経由してロンドン・キングス・クロス駅とエディンバラ・ウェイヴァリー駅を結んでいる。 1日5往復の列車を運行する。
日立製のClass803を使用。
イギリスにはこのほかにも、LNER(ロンドン・ノース・イースタン・レールウェイ、London North Eastern Railway。2018年以降、イギリスのイースト・コースト本線で長距離のインターシティ列車を運行しているイギリス運輸省(DfT)傘下の列車運行会社)やスコットレール(アベリオ・スコットレール、Abellio ScotRail。スコットランドで列車運行を行うイギリスの列車運行会社。オランダ国鉄子会社のアベリオが所有)などもあり、鉄道ファンにとっては、なかなか興味をそそられます。