アメリカの政治において、「国益」(National interest)は重要な概念です。国益は、国家が自らの安全、繁栄、および価値観を守り、促進するために追求すべき最も重要な利益や目標を指します。
具体的には、以下のような要素がアメリカの国益に関連しています。
安全保障 : アメリカの国益には国内外の安全と国防が含まれます。国内の安全確保や国際的な脅威に対する防衛能力の維持は、アメリカの主要な国益です。
経済利益 : アメリカは経済大国であり、国益の一環として経済的な繁栄を追求します。国内の雇用創出、貿易政策の推進、国内産業の競争力の向上などが経済的な国益の一部とされます。
価値観と民主主義の推進: アメリカは民主主義、人権、自由などの価値観を重視しており、これらを世界的に促進することを国益と見なしています。国際的な人権問題への関与や民主主義の支援、法の支配の推進などが該当します。
地域の安定と国際的な協力 : アメリカは国際社会の安定や地域の平和を維持することも国益の一部です。同盟関係の維持や国際的な協力、国際機関への参加などがその一環です。
アメリカの政治は、これらの国益を追求しながら、時には異なる利益や価値観の間でバランスを図る必要があります。政府や政治家は、国益の優先順位を判断し、政策を立案する際に国益を考慮に入れることが重要です。ただし、国益の解釈や具体的な政策は意見の分かれるところであり、常に議論の対象となっています。
翻って、日本における国益の概念、国益の確保はどうでしょうか。
日本においても、特に安全保障の分野では、アメリカと国益の定義は同様であると思われますが、国内の政党及び政治家に、はたしてこのような意識が浸透しているのどうか、甚だ疑問を感じざるをえないというのが正直な感想です。
10年以上も前から野放しにされている外国勢力による国内の水源地や広大な国土の買い占め、未来への展望のない行き当たりばったりの移民政策、譲歩ばかり重ねる毅然とした主張のない外交姿勢などを見る限り、国益が大きく浸食され、損なわれているようにしか見えません。
本来は、政治家が国益を守るべく行動すべきと思われますが、一部には国益を守るどころか、日本を侵食しようとしている勢力に積極的に加担しているようにしか見えない政治家も、少なからず見受けられます。
このようなことを情報リテラシーの不足、適切な判断力の欠如、情弱から行っているのではなく、意図的に行っているとすれば、さらに問題であり悪質です。
これらのことは記録として残り、永きにわたって歴史のなかで断罪されることになるでしょう。