星野仁彦先生のこの本を購入する前に、おなじ星野先生の「ガンと闘う 医師のゲルソン療法」という本を購入しています。
ゲルソン療法の食事のメニューが外国のものばかりだったため、もう少し日本でも一般的な食材でおなじような効果を訴求できないかと考え、書店で探したところ、たまたま星野先生の「ガンと闘う 医師のゲルソン療法」が見つかたので、購入することにしました。
「ガンを食事で治す 星野式ゲルソン療法」は、その後「ガンと闘う 医師のゲルソン療法」が古くなったため、買い直そうと思っていたところ、新しい版が出ていることがわかりましたので、こちらを購入することになりました。
「ガンを食事で治す 星野式ゲルソン療法」は、「ガンと闘う 医師のゲルソン療法」をシンプルに纏め直したような内容になっています。
星野先生の大腸がんの発症、肝臓への転移、ゲルソン療法の選択、簡略化した星野ゲルソン療法の内容、星野先生が所属しているロマリンダクリニックと関係のあるがん患者たち数人のがん治療にかかわる手記などが記載されています。
星野式ゲルソン療法で簡略化されている部分は、野菜ジュース・果物ジュースを飲む料と回数を少なくしたこと、主食を玄米に変更したこと、ゲルソン療法では禁じられている納豆などの豆類を取ることにしたこと、ルゴール液の服用など、ゲルソン療法で推奨されている代謝療法の大半を外したこと、などです。
かわりに先生は、山梨県の中尾良一先生が普及に努めていた飲尿療法という健康法を推奨しています。
飲尿療法は古来からインドや中国、日本でも伝承されている健康法で、中尾先生の研究では、卑近な例として、腎臓や肺にできた腫瘍が消失した事例もあったそうです。
また、20世紀初頭のイギリスに、J.W.アームストロングという、飲尿と絶食で病気を治療する治療師がいて、がんをはじめとして、多くの難病を治癒させたそうです。
アームストロング氏は1940年頃、「生命の水 奇跡の尿療法(WATER OF LIFE)」という書籍を著しましたが、それが今でも絶版にならず、新書で購入できるということは、この書籍が、永続的で普遍的な支持を得られていることの証であるように思われます。
話は逸れましたが、星野先生がこの本に収蔵したがん患者の手記にも、肺に転移したがんが消失した、肝臓に転移したがんが消失した、などの驚くべき記載があり、ゲルソン療法の制がん効果に、あらためて驚きと、マックス・ゲルソン医師への尊敬の念を感じました。
がんの代替療法について、理想論として言えることは、ゲルソン療法(食事療法)を可能な限り原典に近い内容で実施、継続し、代謝療法はBCHCが推奨している内容で実施、継続し、プラスアルファで飲尿療法、サイモントンの瞑想療法を加える、ということになるでしょうか。
これで再発、転移もなく、平均寿命をまっとうできれば、大変すばらしいことのように思われますが、いかがでしょうか。