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日本の車両メーカーとして初めて英国へ進出した日立

 日立の鉄道システムが、イギリスで高く評価されています。
 鉄道ファンとしては、大変誇らしいことです。

 以下、日立製作所ホームページからの引用になります。
 ※ ビデオはもともと日立製作所のホームページにはなかったものですが、class395、class800が走行するシーンを見ていただくために、こちらの判断で加えさせていただきました。

 近年、社会で重要なインフラとしての鉄道システムが見直され、世界各地で鉄道のビッグプロジェクトが進行している。その大きな理由として、他の交通機関に比べて環境負荷が低く、大量輸送が可能だという鉄道の優位性が再認識されたことがあげられる。鉄道発祥の地、英国は、初めての高速列車専用線となるHigh Speed1を1998年より建設していたが、その路線を走る列車に求められたのは環境優位性をはじめ、安全性、快適性である。

 新幹線などの車両の製造から、信号、運行管理などの各種システム、情報サービスまでを提供してきた日立は、2005年、英国でClass 395車両29編成174両を受注した。Class 395は、ロンドンと英仏海峡トンネルを結ぶ全長109kmの高速新線High Speed1と在来線の双方を走行可能な高速車両である。日立にとって、日本で培ってきた高速車両技術を英国の鉄道システムに適応させる画期的な案件だったが、日本の車両メーカーとして初めての欧州向け鉄道車両だったこともあり、開発から納入に至るまでにはいくつもの難題があった。最大の障壁となったのは、英国を含む欧州と日本との規格の違いと、日本の優れた品質を英国のインフラ上でいかにして実現させるかであった。

Hitachi Class 395 train for Southeastern Railway (UK) – Hitachi

 日立は、実証試験やスーパーコンピュータによるシミュレーションを行い、車両の衝撃吸収構造を開発するとともに、規格認証と安全認証について審査機関の承認を得て、Class 395を予定より早く納入したため、2009年12月の正式営業運転の半年も前に先行営業運転を開始したが、車両の納入が遅れるのは日常茶飯事になっていた英国の鉄道業界を驚かせる快挙であった。以後、Class 395の快適で高速な列車運行は、乗客の利便性を向上させただけでなく、モーダルシフト*3による環境負荷の低減や、High Speed1沿線都市の活性化にも寄与している。

*3 輸送手段をトラックや航空機から環境負荷の少ない鉄道などに切り替えること

A-trainコンセプトのもとに進化したIEP向け車両

 そして2012年、日立は英国でのClass 395の実績が評価され、IEP(Intercity Express Programme:都市間高速鉄道計画)の正式契約にこぎつけた。追加受注を含めて合計866両に及ぶ車両の製造、27年半にわたる保守事業を一括受注する内容で、ロンドンと主要都市を結ぶEast Coast Main LineおよびGreat Western Main Lineを走行する老朽車両を全面的に置き換えるIEPは、英国の鉄道史上最大規模のビッグプロジェクトでもある。

 受注後、日立はIEP向け高速車両Class 800/801の開発に着手した。Class 800/801は、非電化区間を含む複数の路線、古いプラットフォームや橋梁を含む異なるインフラ条件のもとで走行しなければならないうえ、将来の電化計画や変動する旅客需要に柔軟に対応するだけでなく、欧州相互乗入技術要求TSI(Technical Specifications for Interoperability)をはじめとする最新の欧州規格および英国鉄道規格RGS(Railway Group Standard)に適合させる必要があった。非電化区間における営業走行を実現するためには、車両の床下に着脱可能なディーゼルエンジン付き発電機を搭載することで対応。また、最新の欧州規格に適合させた衝突安全性はもとより、腰掛けやテーブルなどの設備についても障がい者の利用に配慮し、TSIおよびRGSなどに適合させている。さらに車上情報システムTCMS(Train Control and Management System)は、リアルタイムに車両状態などがモニターできる先進的なシステムで、車両のメンテナンス性を向上させる機能を持つ。

Hitachi Class 800 train for East Coast Main Line
Hitachi Class 800 train for Great Western Main Line

 Class 800/801は、日立がこれまで日本で培った軽量アルミ構体と自立型内装構造を特徴とする「A-train」コンセプトをもとに開発されたものだけに、優れた環境優位性、安全性、快適性を備えている。加えて、Class 395向け技術をベースにすることにより、英国鉄道システムへの適合と高信頼性を両立させた車両となっている。

英国を足がかりに欧州への展開をめざす日立の取り組み

 2015年、日立はClass 800シリーズの先行生産車両一編成を完成させ、マザー工場である笠戸事業所から出荷を開始した。車両は英国に到着後、2015年4月から乗務員の訓練を兼ねた走行試験を開始した。今後は、笠戸事業所と英国ダーラム州ニュートン・エイクリフに建設した鉄道車両工場において製造を行い、2017年秋の営業運転をめざしていく。そして日立は、英国のみならず世界各地域においても高品質な鉄道サービスの提供に貢献するため、さらなる挑戦を続けていく。

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